原油情報

2019年8月6日~8月9日

原油情報 2019年8月9日

8日の原油相場は反発。米貿易摩擦を巡る懸念がやや和らぎ、過度な需給緩和への警戒感が後退して買いが優勢となった。4営業日ぶりの反発。

この日発表された米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことで景気後退への懸念が幾分後退した。また、中国人民銀行が人民元基準値を市場予想より元高に設定、当局の元安回避の動きが好感されて人民元が上昇した。加えて7月の中国貿易統計で輸出が増加したこともあり、米中貿易摩擦への過度な警戒が緩和した格好。これらを受けてリスク選好が改善、株式市場は上昇し、その動きに連れて原油も買いが優勢となった。リセッション懸念の後退により、エネルギー需要の抑制への見方も薄らいだ。足元の原油価格の下落への対応を協議するため、石油輸出国機構(OPEC)盟主サウジアラビアが水面下で動いているとの報も支援材料に。

これらを受けてWTI期近9月限は4営業日ぶりにプラスに転じ、一時53.06ドルまで持ち直した。ただし、上値の重さは否めない。前日の統計で米国の原油需給の緩みが明らかとなったうえ、多少緩和したとはいえ米中通商問題への警戒感が解かれた訳ではないため、上値を積極的に買い進むほどの勢いはなかった。

原油情報 2019年8月8日

7日の原油相場は続落。米国の原油在庫が予想外の増加となったことが売り材料視された。リスク回避の動きも引き続き圧迫要因。WTI期近9月限は一時50.52ドルまで下落し、期近ベースとしては約7ヶ月ぶりの安値を付けた。

前日引け後に米石油協会(API)が発表した週間石油統計で、原油在庫は前週比340万バレル減と事前予想(280万バレル減)を上回る減少が示された。これを受けて時間外取引では下げ渋っていたが、通常取引開始後、米エネルギー情報局(EIA)が発表した統計を受け、再び売り気が強まった。EIAによると、原油在庫は前週比240万バレルの増加となった。予想に反して増加したことを市場は嫌気し、売り圧力が増した。また、ガソリン在庫も予想外の増加、ディーゼル油を含むディスティレート在庫も予想以上の増加と、軒並み需給緩和を示唆する内容。

これらを背景に売りが先行、さらに米中貿易摩擦のエスカレートの兆候を受けての景気減速への懸念から株価が下落、リスク回避の動きが強まったことも原油相場を押し下げた。失望売りを巻き込んで売りが膨らむと、一時50.52ドルまで下落した。

しかし、株式市場が売られ過ぎ感から終盤にかけて買い戻された流れを眺め、原油相場も巻き戻しの動きとなり、51ドル台に値を戻して引けている。

原油情報 2019年8月7日

6日の原油相場は続落。米中貿易摩擦の影響で、世界経済が失速するとの警戒が強まり、エネルギー需要の減退観測を背景に売りが優勢となった。

序盤は下げ渋った。中国当局が人民元安を容認したことで、前日はリスク回避の動きが強まったが、中国人民銀行はこの日、元の安定化に向けて動いた。これを受けて市場ではリスク回避ムードが一時後退、米株式市場が大きく値を戻したことを眺め、原油相場も買いが集まった。

しかし、投資家心理が好転するほどの勢いはない。依然として米中貿易摩擦による世界景気減速への懸念は根強くある。米国の対中製品追加関税第4弾発動に対し、中国側の報復措置への警戒も残っている。そのため買いの勢いは限られ、その買いが一巡すると再び軟調ムードに戻った。取引終盤には売り急ぐ動きが強まり、手仕舞い売りが集中したことで急速に値位置を切り下げた。WTI期近9月限は一時53.29ドルまで下落、期近ベースとしては6月19日以来の安値を付ける場面も見られた。

原油情報 2019年8月6日

週明け5日の原油相場は反落。中国の人民元安を容認する姿勢を受け、リスク回避の動きが強まった。米中の通商問題を巡る懸念が強まり、景気減速によるエネルギー需要の減退観測が広がり、売りが先行する展開となった。

トランプ米大統領は前週、中国製品への追加関税第4弾の発動を表明、両国の溝が埋まるどころか泥沼化必至の状況。このような状況下、この日の人民元相場は1ドル7元台へと下落した。11年3ヶ月ぶりの安値。米中貿易摩擦が長期化していることで、中国当局が人民元安を容認した格好と受け取られた。これに対し同大統領は為替操作にあたると非難、貿易戦争の日に日にエスカレートしており、市場参加者はこれを嫌ってリスク回避ムードに拍車がかかった。安全資産への資金シフトの動きから、債券や金相場へ資金が流入、その一方で株式相場やリスク資産とされる原油相場からは資金が流出した。

リスクオフの動きに加え、貿易戦争の影響で世界経済が減速することへの懸念が強まったことも相場の重石に。世界景気の減速によりエネルギー需要が細ることへの警戒が強まった。米中両国は2大エネルギー消費国ゆえ、原油需要の鈍化への懸念は一層強まった格好。イランを巡る地政学的リスクが下値を支えてはいるものの、WTI期近9月限は一時54.22ドルまで軟化する場面も見られた。

(提供元:CREEX

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