原油情報

2018年12月25日~12月28日

原油情報 2018年12月28日

12/28号

27日の原油相場は反落。値動き荒い株式市場を眺め、リスク回避の動きから原油相場は売りが優勢となった。

需給面に関する新規の手掛かり材料に乏しいなか、引き続き株価の値動きを眺めた展開に。株式市場は前日に史上初の1000ドル超えの上昇となった反動もあり、この日は全面安で始まった。米中通商問題、米政府機関の一部閉鎖など不安要因もあり、NYダウは一時600ドルを超える下落となった。株安を受けて投資家心理が冷え込み、原油相場は手仕舞い売りに押される展開となった。株価同様、原油相場も前日に大幅な値戻しとなったこともあり、手仕舞い売りが集まった。

株安に追随してWTI期近2月限は一時44ドル台前半へと値を冷やしたが、取引終盤に入り株価が急速に値を戻し、プラスサイドに切り返したことを受け、原油も連れて下げ幅を縮小する動きに。プラス圏へ浮上するには至らなかったが、時間外取引では46ドル台を窺う動きとなっている。年末で市場参加者が少なく、値動きが荒くなっている。
なお、米石油協会(API)が発表した週間石油統計で、原油在庫は前週比690万バレル増と、事前予想(290万バレル)に反して大幅な増加となった。これを受けてやや売りが優勢となる場面もあったが、今のところ影響は限られている。クリスマスに伴う祝日の影響で、米エネルギー情報局(EIA)週間石油統計は本日発表される。

原油情報 2018年12月27日

12/27号

26日の原油相場は急反発。休場明けのこの日は株価の急速な戻りに連れて買いが集まった。約1年半ぶりの安値を付けた後ということもあり、買戻しが膨らみ大幅な上昇となった。

クリスマスイブの大幅下落に対する反動から米株式市場は買戻しが広がった。年末商戦の伸び率が好調だったことで、小売りセクターを中心に買い気が強まり、NYダウは史上初となる1000ドル超えの上昇となった。株価上昇を受けてリスク選好度が増し、この影響は原油相場にも波及、株高を眺めて原油も上昇する展開に。株式市場と同様に原油相場もクリスマスイブに大幅に値を崩したこともあり、その反動から買戻しに拍車が掛かった格好。

売られ過ぎ感が強く意識されて買い戻されたが、来年1月からの協調減産への効果に対しては、依然として懐疑的な見方も強く、戻り上値は限られるのではと買い安心感は薄い。また、株式市場では税金対策からの損切りが一巡したことで底入れ期待が広がり始めているが、年末前で商い薄く、また米政府機関の一部閉鎖が懸念材料として残っているため、底打ちとの判断は早計との見方もある。足元、ボラタイルな値動きとなっており、上下どちらにも大きく動きやすいため注意が必要である。

原油情報 2018年12月26日

12/26号

25日の原油相場は欧米市場共にクリスマスに伴い休場。

米株式市場を中心にリスク回避ムードが強く、原油相場も手仕舞い売りが促されている。この株式市場の大幅下落に対しトランプ米大統領は、投資家にとっての絶好の買い場であるとの見解を示しているが、米中通商問題を巡る不透明感、米経済の失速への懸念、そして米政府の混乱が解消されていない。株価連動で原油も大きく売り込まれているだけに、連休明けの株式市場がどのように反応するのかに注目したい。

需給面においては、一部の石油輸出国機構(OPEC)加盟国からすでに減産延長の可能性などの声も聞かれているが、米国のシェールオイルの生産増加は必至、さらに海洋油田の開発も進む見通しであり、年明けからのOPECらによる日量120万バレルの減産では市場均衡には不十分との見方が強い。市場のセンチメントが大きく弱気へと傾倒している現状では、切り返すには相当インパクトのある強材料が必要だろう。

原油情報 2018年12月25日

12/25号

週明け24日の原油相場大幅続落。米株安の流れが原油相場に波及、売り物が膨らんだ。クリスマス休暇前の薄商いのなかで売りが集まったことで下げ幅拡大、WTI期近2月限は一時42.36ドルまで下落、およそ1年半ぶりの安値を示現した。

前週末にリグ稼働数の増加が示され、月間ベースで5ヶ月連続の増加となったが、これに対する市場の影響はほとんどなかった。需給面からではなく、米株式市場の暴落商状の影響が市場のセンチメントを冷え込ませ、売りに拍車が掛かった。クリスマス休暇前で商い薄いなかでまとまった売り物が出たため、下げ幅を急拡大した格好。政府機関の一部閉鎖が続いており、トランプ政権への先行きに対する懸念が一段と強まっている。株安が止まるまでは、リスク回避の流れは外為、債券、そして金や原油などのコモディティにも影響し続ける公算。

(提供元:CREEX

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